何が本当で何が脚色か

たまたま、高市さんの発言を扱いますが、高市さんの発言をどうこう言おうとするのではなく、メディアの偏向と言うか歪曲と言うかバイアスと言うか悪意と言うか、あるいは特定の権力者におもねるというか、ともかくメディアには「正義」と言う観点からの「公正」さがない端的な例として取り上げてみます。

そもそもは、高市さんがSNSで「辛い気持ちで一杯」と書いたところをとらえて「自民党政務調査会長」から「経済安全保障大臣」にスライドすることが降格で「辛い」と言うような切り取りをされました。

それを読売新聞は「高市早苗氏、入閣は『今もつらい気持ちで一杯だ』・・・異例発言に『嫌なら断ればよかったのに』」と捉えられました。『嫌なら断ればよかったのに』の部分は読売としての発言ではなく「参院幹部」とかっこ書きで、読売は忠実に事実を伝えている風を装っています。「参院幹部」で、高市さんを蹴落とすことに利があるのは世耕さんになることを示唆していますが、事実は、読売の書き方だけでは不明です。

日刊ゲンダイでは「『へそを曲げた子供のよう』の声」となり、読売から解釈を入れたのか、読売と同じ根っこからのバイアスを掛けたリークなのかは不明です。産経は「引継ぎ式中止 内閣府あいさつ式も欠席」として記事中で「詳細な理由は不明」としています。

これらがネットとかに切り出されてウヨウヨと出まくると、かく申すワタクシも「けしからんやっちゃな」となるところでしたが、真相は(といっても、真相として調べた人や紀藤弁護士の書き込みなどを読む限りでは)随分違って、「辛い」のは前任者が一生懸命やっていたところへスライドすることを言っていて、前任者を留任させてほしい旨を岸田総理に伝えていたにもかかわらず、経済安全保障大臣が確定したことに対しての気持ちを言っていたわけです。

引き継ぎは、それがいいのかは不明ですが、過去の経験から単なる儀式でしかないのに相手の負担が大きいから欠席したとのことでした。相手も出てこなければなりませんが、紙を受け渡す姿をメディアに写すだけのことで、実務は官僚が99%こなすので大臣は「ほぼ傀儡」でいいわけです。ほぼ傀儡なのだから引継ぎ式という茶番くらいに出席すればいいだけのことなのに、少し言い訳がましい気もします。メディアには面白おかしく書かれることぐらいは計算できないのかなと思います。

「デイリースポーツ」は、「紀藤弁護士が高市早苗氏の姿勢を唯一評価『かなり丁寧に説明されていた』」と掲載していますが、これは少数意見でしかなく、かなりの大衆は、読売サイドのバイアスの書かった記事を鵜呑みにしていると思います。

読売と言えば、以前、「前川前次官 出会い系バー通いしていた」と言うスクープ(? 官邸からのスクープを装ったリーク)を読売1紙だけが扱っていました。まさに加計学園問題で「総理のご意向」に対する前川氏の証言を崩すために前川氏の人格を落とすことで信用性をも棄損させようという作戦に読売という得kン力には中立でなければならない大手メディアが権力の片棒を担いでいたことを思い出しました。

全てのメディアが信用できないわけではないでしょうが、記者は会社からお金をもらい出世もしていくわけです。会社はスポンサー企業からお金をもらう。フリーの記者は自分の原稿を買ってもらわなければならない。メディアの中立などは、所詮、絵に書いた餅で事が起きれば、戦前の「大本営発表」になるわけです。

メディアは信用ならないことを読み手だけでなく、発信する人も十分な注意が必要です。その点で高市さんの今回の発言は「失敗」でした。

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